Mママさんに訊く~宮瀬 不二子さん(銀座ロイヤルガーデン)~

 

 


銀座で働くことになったキッカケはなんですか?

湯島(東京都文京区)で経営していた自分のお店を離婚をキッカケに閉めることになって、金銭面のトラブルもあったので、とりあえず働かなかきゃと思って知り合いを頼って銀座へ行きました。湯島のお店のトラブルのことは、それまでのお客さんも含めて誰にも言わずに、もう結構いい歳なのに年齢をごまかして銀座のクラブに入店しました。でもやることは一緒だからすぐナンバー1になっちゃって。
 で、そうこうしているうちに、私、子供がいるんですけど、また好きな人ができて、妊娠して子供を産んだんですよね。その時は1年半休んでたんですけど、旦那が働かない人だった(笑)。うちの子はちょっと病気なので、ちょっとそういのもあって、じゃあもう別れましょうと。その時は結婚はしていませんでした。子供の手術代とかもあったし、もう1回銀座に仕事復帰したわけです。でも正直、もう年齢も年齢だし、いくらナンバー1だったと言っても、もうお客さんも離れちゃったかなぁ…と思ったんですけど、復帰してからもずっとナンバー1から落ちることもなく…で、ママになって今、みたいな感じですね。以前は違う銀座のお店で雇われママでやってたんですけど、今はこの店です。

 

キャバ嬢時代もあるんですよね?

埼玉でやってました。大学生の頃に妹がキャバクラにスカウトされんですね。で、彼女から仕事内容や時給の話を聞いて、海外留学のお金欲しさに私が飛び込んじゃいました。すぐにナンバー1になっちゃいました。

 

ナンバー1の時には、どれぐらいのお給料をもらってたんですか?

埼玉のあと、上野、北千住とかでキャバ嬢をしてたんですが、ずっとナンバー1でした。その時は、月収200~300万ぐらい。大学生で考えたらもうすごいお金じゃないですか!
でも就職も予備校の先生が決まっていて、大学卒業後は先生と上野のキャバクラを掛け持ちしてたんですけど、先生は1ヶ月で辞めちゃって(苦笑)。もう体がもたないんですよ…。こんなにお金がもらえるんだったらキャバクラで働いたほうがいいかなとも思いましたし。で、結局キャバクラ一本に。その時はまったく将来のこととかも考えてなかったし、お金が貯まるしね。大学卒業してからだから、当時22、23歳だったかな。まぁ、若くてかわいかったんでね(笑)。今の若いコもそうだと思うんだけど、もう本当に世界は自分のために回っていると思ってたんですよ。着く席着く席、自分のお客さんになっちゃうし、まぁ世の中チョロいなとナメてました。そこからもういろんな男の人に騙されたりとか、いろいろ苦労をしてきましたね。人生の酸いも甘いも見てきましたよ。

 

どうやって今の様なBIGなママになれたんですか? 自己分析としては?

若くてかわいいからですよ!?(笑) それはウソだけど、正直、人ですよね。
銀座に来てすごい思ったんですけど、人のつながりとかすごい大事。私的にはそこをすごい大事しようと思って、出会いとか人を大事にしてきました。男と女の関係じゃなくてもね。でも、お客さんに売りかけで飛ばれちゃったりとかもありますよ。一昨年には1千万ぐらい1人にやられちゃったりしたけど、いつかは返してくれるだろうなぐらいな感じで(笑)。普通の人だったら追いかけたり、追い込みをかけたりするんでしょうけど、別に今困ってないしいいかなぁとか思って。金額は大きいんだけど…まぁ、そのぶんまた稼げばいいかなと。ポジティブな感じですかね(笑)。「あの人にお金取られた~」とか、そのことで気を病んでるよりは、頑張って営業してそのぶん取り返そうっていう、プラス思考な感じです。

 

超プラス思考なんですね!?

自分のお店のトラブルや、人によく騙されていた時に、あるお客さんから「そんなことで悩んでいるんだったら、今からそのお金を取り返せるぐらい働けばいいじゃん」って軽く言われて。その方にはすごく救われましたね。もう70歳すぎたぐらいの年配の方なんですけど、その方に相談すると何でもプラスのほうに帰ってくるんですよ。嫌な人とか嫌いな人からは自分から離れろと。でも離れる時に、自分ができる限りのことは精一杯やってあげなさい、と言われて。相手はあなたが精一杯やっても悪口を言うかもしれないけど、あなたは「私はこれぐらいしてあげたのよ」と自分が満足するぐらいやってあげて、それから離れなさいと。大人ですよね。器が違いますよ。どうしようもないお客さんが銀座にもいっぱいいるんですけど、普通じゃ話せない人もいるわけですよ。作家さんとか俳優さんとか、普段会えないような人とも会えるじゃないですか。裏も見えちゃうけど、「あっ、すごいな」という人もやっぱり多くて。未だにお客様から勉強させてもらってます。キャバクラもすごい頑張ってるコもいっぱいいるけど、銀座はお客さんに層が絶対に違うし、人として自分も成長できる。若いうちはキャバクラも全然いいんだけど、もし永く接客業、水商売を続けるんだったら、絶対に銀座に来たほうがいい!

 

お金ももらって勉強もできて、すごくいい仕事環境じゃないですか!

嫌なこともたくさんあるけど、嫌なこと以上にいいこととか、教えてもらえることがたくさんある。でも一番は、いい男をつかまえて結婚しちゃうのが、女の幸せだと思います(笑)

 

 

*** 本紙未収録STORY ***

 

水商売の世界に入ったキッカケはなんだったんですか?

大学時代に海外留学資金を貯めるために水商売の世界に飛び込みました。妹が南越谷のキャバクラにスカウトされたのがキッカケなんですが、仕事内容や給料面を聞いて、私自身がバイトとして始めました。私、もともとはアナウンサー志望で、大学生の頃には事務所にも入っていました。レポーターやイベントコンパニオンとかをやってたんですけど、もうお金が全然違うじゃないですか、水商売とは。

 

就職せずにキャバの世界に本腰を入れたんですか?

キャバクラの仕事に本腰を入れ始めたのは、こんなにお金をもらえるんだったらこっちで働いたほうがいいかなと思って。就職も予備校の先生が決まっていて、予備校で先生もやってたんですよ。予備校の先生をやりながら、キャバクラではナンバー1だったんですけど、夜のほうが全然稼げましたね。で、そっちにいってしまいました。埼玉のお店のときは、やっぱり時給が安いじゃないですか。当時、時給2,000円だったんですけど、私だけ3,000円くれたりしました。お店側は、お客さんがつくからこのコはいたほうがいいなと思ったんじゃないですか。越谷とか北千住のときはアルバイトというか、たまに短期で、夏休み前に留学したいなとか思った時に稼ぎにいこうって感じでやってたんですよね。

 

ご自身で経営された湯島のお店はどうだったんですか?

うまくいきましたね。調子良かった。当時、25、26歳ぐらいでしたかね。でも私、お金は稼げるようにはなってたんですけど、昔から付き合う人付き合う人からお金を取られる続けてるんですよ、ずっと(苦笑)。
その湯島のお店をやっている時もそういう彼氏がいまして…5、6年経営したのち、その男とは一応結婚しました。ですが、別れることになった際に、私が「もうこの店を売る」と言ったら、彼が「月々お金を払っていくから俺にくれ」と言ってきたんですね。で、契約書を交わしました。それが7,000万ぐらいでした。でもそれとは別で個人的に500万円ぐらいは貸してたんですけどね。いざ離婚という時に契約書ごと持ち逃げされて…連絡もつかなくなっちゃったんですよ。そんないざこざがあって、でもとりあえず働かなきゃと思ったんで、銀座に行ったんです。私、銀座にきても付き合う人みんなからお金を取られてて、今まで総額1億円以上は取られてますよ~(笑)

 

なんでそう何回も男に騙されちゃうんですかね?

私、面倒見がすごいいいんですよね。男性にも女性にも。私がやってあげたくなちゃうから、何でもやってあげちゃう。だから、私がそういう風にしているのかなって。女のコにもお金を貸していなくなっちゃったのがいっぱいいますし。でももう今は子供もいるし、歳も歳だし、そんなに先も長くないから騙されないように、ちゃんと今は気をつけてます。今そうなったら起き上がれなくなっちゃう(笑)

 

ご自分も失敗(離婚)してますけど、若いときはそれもいいと思ってました?

たぶん、そうなったらそうなったで物足りないと思うんです。今は正直、もうい自分でお店を出すか、クラブじゃなくても何か客商売をやろうかなと思ってます。私には銀座が向いているから、今のままでもいいかな。結婚したいっていうのもありますけどね。楽な生活というか、いい男の人におんぶに抱っこで暮らしたいというのもちょっとあるんですけど(笑)

 

ママをやってきて、今後はどのような目標というか、最終的なゴールとして何を目指すんですか?

銀座のいいところって、結構オーナーママとかだと、年齢も70、80歳の方っているんですよね。もし、まだ需要があるというか、私ぐらいの年齢でもまだプレイヤーでいられるじゃないですか。若いコを女衒みたいな感じで充てがってるっていうのもあるけど(笑)、そこまで完璧に女衒になってないから思うのかもしれないけど…いや~、そうなったらやりたいのかなぁ!? そこはまだ自分でも疑問です。お店に出ないでお金が入ってくるのが一番いいですよね(笑)。それか、オーナーママなんだけど、お店には出ないけどやらせてみたいな。でも今はまだいろんなお客様と会って話したするのが楽しいし、まだ続けたいかなって。

 

その世界では、不二子さんはまだ若いママなのでは?

もっと若いママとかもいるし、下手したら自分の子供ぐらいの19、20歳とか、若い女のコもいるし、やっぱり同じ土俵で働くのはちょっとキツイなと思いますよ(笑)。でも経験とかそうのから言ったら、キャバクラとかだと若くてかわいいがもうメインじゃないですか。でも銀座とかって、接待をちゃんとやってくるとか、このコにまかせておけば大丈夫という信用とか、人間関係で成り立っているからそのぶん歳を取っても救われるところがあるんじゃないかな。一応銀座って、男の人から見ても憧れの街というか、いつかは銀座みたいなイメージがあるじゃないですか。頑張って働いて銀座に飲みに行こうみたいな感じで。だから、そういうのに見合うように、やっぱり女のコも教育しなきゃいけないし、私たちも日々勉強しなきゃいけないんだというのを心がけてます。

 

売れるキャストをなるにはどうしたらよいですか?

正直、これだけは感性なんですよ。人に好かれるじゃないけど、お客さんにかわいがられるとか。ただ、足りない部分を埋めるにはマメな努力とか。どんなに頑張っても売れないコのいるし。自分でいうのもなんだけど、私は天才肌だったんですよ。ほんと席に着けば帰ってくる、着けば帰ってくるだったんですよ。ルックス的なこともあると思うんですけど、お客さんと普通に話をしてました。人とのコミュニケーションが大事。同じことを話しても、このコに言われたらムカつくけど、このコに言われたら許せるみたいなのあるじゃないですか…こればっかりは説明しがたいというか…。もう全く働いたことはないんだけど、入店して即戦力になるコもいれば、銀座は永いんだけど全然使えないというコもいるし。ルックスは大事だけど、そこまでではない。普通よりちょっとかわいければいいし、キレイな雰囲気を出せればいい。なので、マメな営業努力と、あとはお客様を見て、このお客様はここまでいっても大丈夫だなとか、このお客様はこういう人だからこういう風にしようとか、臨機応変にできること。頭の回転も大事。売れるためには努力は絶対必要だと思います。絶対マメに連絡はとっているし、お客さんの誕生日や好みとかを全部覚えてるし。でも感性が一番大きいと思うんですよね。ある程度は努力によって稼げるけど、本当に飛び抜けたナンバー1やカリスマになるには、やっぱりそういう人間力は必要だと思います。

 

自分が天才だなと思った瞬間ってどんなときですか?

お客さんに言われるのが、「不二子さんが席に着くと流れが変わるというか、沈んでいる席でも盛り上げてくれる」と。自分的にも嫌なんですよ。自分が着いてて楽しくないとか、チェック入れらたりとかは嫌なんです。キャバクラの時は自分が着いている時は絶対チェックさせないし、今楽しいと思わせるように心がけてました。だから、女のコに言うのも、「ひとつひとつの席を楽しませてあげて」っていうことです。マメな努力と出会った人を楽しませてあげるということです。ただ、お客さんによっては無理難題、ムチャを言ってきたりするけど、なるべくお客さんのニーズには応えるようにはしてます。できないことはできないんですけど。

 

お客さんをガッツリ掴む方法は?

お客さんのニーズに応えることは大事。私の場合、ゴルフとか食事とか、できる範囲では付き合ったりはするんですよ。できる範囲だったらお客さんのニーズには全部応えたいと思ってます。そのぶん応援してくれてるし、すごい感謝もしてるから、そういうところは自分で計るのがいいと思います。あと、お客さんがお店に来てる時には楽しませてあげる。それはみんなの協力も必要だからね。自分がその席だけだったらいいんだけど、他の席も回るし。だから、自分のお店の他の女のコとは仲良くしていたほうがいんじゃないかなと。ヘルプについてくれたりしますからね。とりあえずお店の雰囲気がいいのが一番だから。例えば、お店で10万円使ったとして、今日は高かったなぁって思われるのと、今日は安いじゃんって思われるのの差って、着いた女のコとその内容次第じゃないですか。このお店は安いな、楽しかったなぁ、全然お金が惜しくないと思わせるように、お客さんを楽しませる。

 

「お客さんを楽しませる」の内容をわかりやすく言うとなんですかね?

人によってですが、話を聞いてほしい人もいるだろうし、いろいろと相談をしたいとか、口説きたいっていう人もいるじゃないですか。テーマ、目的は人によって違うので、それを察知して、今日は接待だからこうだとか、今日は嫌なことがあったから静かにお酒を飲みたいんだなとか、その時の雰囲気を見極めて対応するのがいいですね。そういう時によくしておくというか、お客様に楽しいなって思ってもらえると、どうせ飲むなら誰々のところに行ってあげようかと言ってくれるような、そういうお客さんを掴まえることですよ。

 

最後に、若いキャストに向けて一言ください。
 

 

永く水商売を続けるんだったら銀座へ来てみてください。世界観が変わるというか、目からウロコのことが結構多いですから。

ただ頑張ろうという意識がないと、銀座ではやっていけないかなぁ。やる気があって、もう少し続けてみようと思ったら絶対銀座にきたほうがいいと思う。正直、若いうちに来たほいうがいいと思います。若いのって、それだけで武器なんでね。一番できるのは銀座だと思います。